雨も上がり、日が差してきた。
お天道様さまの有難みがよく分かる季節。
ふり売りのおばあちゃんが、すぐきを売っている。
それぞれにファンがいらして、自然と集まってくる。
「ここのは美味いでぇ~」
この季節しか食べられない京都上賀茂の伝統食材だ。
京の冬の旅のスタンプラリーの粗品を頂きに京都駅へ。
今年は、手鏡。
これは、私が持っていては、職質にでもあったら大変だ。。。
あらぬ疑い、避けて通らないと。。(汗)
15日、都草の清掃活動で、東本願寺へ。
よし、一休さんのように・・・と思ったが、ちと長い。
若い時なら、迷わずチャレンジしてたのにな。
冬の間は、木が乾燥して滑り止めが浮いてくるそうで、毎日、点検されている階段。
こういった気遣いも、見ないと知らぬまま。
ただ今、修復中の阿弥陀堂を見学させて頂く。
今の技術でも大変なのに、昔の人はクレーンもなく人力でよく出来たもの。
京都駅から、長いスロープを作って、材料を運んだと聞いた。
それだけ聞いても感動する。
お寺の屋根の獅子口。
高さは、約4メートル。
一つのパーツが100kgを超えるから、数百㎏になる。
見にくいが、屋根沿いに見える線は、避雷針。
下屋根には蹴上からの高低差で導水した本願寺水道によって、
水が吹き上げられる仕組みもあるが、今の水源は別との事。
下の金箔部分は、ばらばらにパーツに分けて、
梅酢で洗い、漆をかけて、金箔を貼って修復。
気の遠くなりそうな作業工程と予算。
かつては、冬に命がけで巨大な木材を女性の髪の毛と麻で作った綱で人が引っ張り、
瓦を上げて。。
全てが人力。
考えただけでも、大変。
これも、信心のなせる業。
守り伝えて頂いたお陰で、今も見せて頂ける文化財。
有難い思いと共に、
その過去を知る事の大切さを痛感した。